灯火は、
誰かが灯し、
誰かが受け継ぐものとは限りません。
風が運び、
雨が守り、
木々が見守り、
時が静かに育むものでもあります。
この世界に在るすべては、
それぞれの姿で、
それぞれの時を生き、
それぞれの記憶を宿しています。
人も、
動物も、
草木も、
雨も、
石も、
夜も、
名もなき風景も。
継ぎ火綴りは、
そんな世界に耳を澄ませ、
まだ名を持たない灯火を、
一つひとつ綴っていく場所です。
ここにある言葉は、
誰かのためだけに生まれたものではありません。
触れる者によって、
昨日の雨にもなり、
故郷の風にもなり、
幼い日の記憶にもなり、
まだ見ぬ未来の灯火にもなるでしょう。
どうか、
ここで出会った小さな灯火が、
あなたの中で静かに揺らぎ、
またどこかで、
新たな灯火として受け継がれていきますように。
今日もまた、
世界は静かに綴られています。